下松の文化

2019年2月3日

花岡稲荷ときつねの嫁入り(下松の有名な行事)

享保9年(1724)花岡の法静寺の住職は、ある日、数珠(じゅず)を無くしました。 その夜、住職(じゅうしょく)の枕許(まくらもと)へ何かが立って

「私たちは、わけあってしらむが森に死んでいる夫婦の白キツネです。今晩、数珠を届けに参りました。その代わり私たちの遺体を人様と同じように、このお寺に引き取って下さい。そうして下されば、お寺や里の人々を災難(さいなん)から守ることをお約束します」

住職はすぐに白キツネの遺体を引き取って人間同様に手厚く葬り(ほうむり)供養をしてあげました。それ以後、失せ物、たずね物が見つかるという霊験があらたかで、この寺に参る人が増えていったといいます。

この夫婦キツネは福徳稲荷(ふくとくいなり)として法静寺の境内に祭られ、毎年11月3日の「稲穂祭」(いなほまつり)には、多くの参詣者があり、戦後「きつねの嫁入り」行列が行われるようになり更に有名になりました。(下松市地図の花岡駅付近です)

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